防犯カメラの夜間カラー撮影とは|方式と選び方

※本ページにはプロモーションが含まれています
夜間の防犯カメラ映像で「犯人が着ていた服の色がわからない」——この一点が、事件解決を左右します。白黒映像では「黒っぽい上着の人物」までしか特定できず、赤い服だったのか紺色だったのかは判別できません。夜間こそ色情報が証拠として効いてくるのに、多くのカメラは夜になると白黒に切り替わってしまいます。
この記事では、夜間もカラーで撮影できる防犯カメラの3方式(スターライト・フルカラー・赤外線)を、仕組み・必要照度・画質・年間電気代まで踏み込んで徹底比較します。「どの環境でどの方式を選べばよいか」を判断フロー付きで整理し、失敗しない選び方まで解説します。
夜間にカラー撮影が重要な理由|色情報が犯人特定を左右する
夜間にカラー撮影するいちばんの目的は、色情報を証拠として残すことです。空き巣・車上荒らし・いたずらといった犯罪の多くは、人目の少ない夜間に発生します。ところが夜間に白黒でしか撮れていないと、映像から得られる手がかりが大きく減ってしまいます。
たとえば白黒映像では「黒っぽい服の男」までしかわかりません。カラー映像なら「赤いパーカー」「白い軽自動車」まで判別でき、警察への情報提供や目撃情報との照合が一気に進みます。i-PRO(旧パナソニックの監視カメラ部門)も、低照度でもカラー撮影できる機能について「人の服装や車の色など被写体の特長を写せる」ことを公式に挙げています(i-PRO公式「夜間でも見たい場所を撮影できる防犯カメラとは?」)。
実際、警察庁の犯罪統計でも車上ねらいや住宅侵入は夜間帯の発生が目立ちます。車上荒らし対策やいたずら犯人の特定を本気で考えるなら、夜間の映像がカラーで残るかどうかは決定的な差になります。
夜間カラー撮影の3方式|スターライト・フルカラー・赤外線
夜間の撮影方式は、大きく3つに分かれます。結論から言えば、色を残したいならスターライトかフルカラー、完全な暗闇で確実に映したいなら赤外線です。それぞれの仕組みを整理します。
スターライトカメラ(微弱な光でカラー撮影)
スターライトカメラは、高感度センサーで微弱な光を増幅してカラー撮影する方式です。「スターライト=星明かり」の名の通り、月明かりや街灯程度のわずかな光があれば色まで記録できます。仕組みの中心は、光を多く取り込む大口径レンズ(F1.0〜F1.6程度の明るいレンズ)と、ノイズを抑えるノイズリダクション技術の組み合わせです。街灯や常夜灯がある場所に向いています。
フルカラーカメラ(白色LED補助光でカラー撮影)
フルカラーカメラは、カメラ本体に白色LEDを内蔵し、夜間はその光で被写体を照らしてカラー撮影する方式です。環境の明るさがほぼ0でも、カメラ自身の光源でカラー映像を残せるのが強みです。ただし白色LEDが常時点灯するため、見た目に光って目立ち、消費電力も増えます。人がほとんど通らない駐車場や資材置き場のように、光っても問題がなく明かりが全くない場所に向いています。
赤外線カメラ(0LUXの暗闇で白黒撮影)
赤外線カメラは、人の目に見えない赤外線LEDを照射し、その反射をとらえて撮影する方式です。光が一切ない0LUXの完全な暗闇でも撮影できるのが最大の強みですが、映像は白黒になります。価格が安く消費電力も小さい反面、色情報は残りません。また赤外線LEDは虫を引き寄せやすく、レンズ前に虫が集まって映像が乱れることがあります。まずは確実に「映すこと」を優先する現場向けです。
3方式を徹底比較【2026年版】必要照度・画質・電気代
3方式の違いを、必要照度・映像の色・画質・電気代・向いている場所で一覧にまとめました。選ぶ際の判断軸として使ってください。
| 項目 | スターライト | フルカラー(補助光) | 赤外線 |
| 必要な明るさ | 約0.005〜1LUXの微光 | ほぼ0(LEDで照らす) | 0LUX(完全暗闇OK) |
| 映像の色 | カラー | カラー | 白黒 |
| 画質・鮮明さ | 自然で鮮明 | 鮮明(近距離) | 距離で劣化しやすい |
| 目立ちやすさ | 目立たない | 白色LEDが光る | 目立たない |
| 本体価格の目安 | 2〜6万円 | 2〜5万円 | 1〜4万円 |
| 向いている場所 | 街灯・常夜灯がある屋外 | 明かりが全くない場所 | 暗闇の倉庫・敷地 |
見落としやすい「年間電気代」の差
比較で見落とされがちなのが電気代です。防犯カメラ1台の消費電力はおおむね5W前後で、24時間365日稼働させても電気代は月130円ほど(年間約1,560円)にとどまります。スターライトカメラや赤外線カメラはこの水準です。
一方、白色LEDを夜間ずっと点灯するフルカラーカメラは、LED分の消費電力(数W程度)が上乗せされます。仮に平均消費電力が2倍になると仮定して、上記の標準機の電気代(年間約1,560円)を基準に試算すると次のようになります。
| 方式 | 想定消費電力 | 年間電気代の試算 |
| スターライト/赤外線 | 約5W | 約1,560円/台 |
| フルカラー(白色LED常時点灯) | 約10W | 約3,100円/台 |
1台なら年1,500円ほどの差ですが、10台設置する現場では年1万5,000円前後の差になります。台数が多い工場や駐車場では、方式選びが維持費・ランニングコストに響く点を押さえておいてください(上記は当サイトが標準的な消費電力を仮定して算出した試算値で、実際は機種の仕様により変動します)。
夜間カラー撮影のメリット・デメリット
カラー撮影の3つのメリット
①犯人・車両の特定精度が上がる
服の色・車のボディカラーが残るため、白黒では埋もれる特徴を証拠にできます。目撃情報との照合や警察への情報提供でも役立ちます。
②昼と夜で映像の質が揃う
日中と同じようにカラーで記録できるため、時間帯をまたいだ人物・車両の追跡がしやすくなります。ナンバープレートの確認も画素数(200万〜4K)と組み合わせれば夜間でも狙えます。
③赤外線特有の弱点を避けられる
スターライト方式は赤外線LEDを使わないため、レンズに虫が集まりにくく、白飛び(近くの反射物が光って白くなる現象)も起きにくくなります。
カラー撮影の3つのデメリットと対策
①完全な暗闇では使えない(スターライト)
微弱な光すらない場所ではカラー撮影できません。対策:街灯・常夜灯を1つ設置して環境照度を確保するか、白色LED補助光のフルカラーカメラに切り替えます。
②白色LEDが目立ち電気代も増える(フルカラー)
補助光タイプは光って存在が目立ち、消費電力も上がります。対策:抑止効果としてあえて目立たせる使い方に割り切るか、人通りのない場所に限定して使います。
③赤外線・スターライトより本体価格が高め
高感度センサー搭載機は赤外線カメラより高価になりがちです。対策:全台をカラー対応にせず、出入口や駐車場など色情報が重要な場所だけカラー方式にし、その他は赤外線でコストを抑えます。
失敗しない夜間カラーカメラの選び方5つのポイント
夜間カラーカメラ選びで確認すべきポイントは5つです。上から順にチェックしてください。
①設置場所の夜間の明るさ(照度)を確認する
まず設置予定場所が夜どのくらい明るいかを確認します。街灯や常夜灯があるならスターライト、明かりが全くないならフルカラー(補助光)か赤外線が候補です。この確認を飛ばすと、買ったのに夜だけ真っ暗という失敗につながります。
②最低被写体照度をスペック表で見る
カタログの「最低被写体照度」の数値が小さいほど、暗い場所でも映せます。カラー撮影時の値(例:0.01LUX カラー)を確認してください。白黒時の0LUXだけを見て「暗くてもカラーで映る」と誤解しないことが重要です。
③画素数とセットで判断する
夜間は昼よりノイズが乗りやすいため、画素数が低いと色がにじんで判別しにくくなります。屋外や広い場所では200万〜500万画素を基準に、用途に合ったタイプと合わせて選びます。
④屋外はIP66以上の防水・防塵性能を確認する
夜間撮影は屋外設置が中心になるため、防水・防塵等級IP66以上が目安です。雨や粉じんで故障すると、肝心の夜間に映らないトラブルを招きます。動作温度範囲も設置環境に合っているか確認します。
⑤方式の混在も検討する
すべてを1方式でそろえる必要はありません。色が重要な出入口はスターライト、暗い裏手は赤外線、というように場所ごとに最適な方式を組み合わせると、費用と証拠力のバランスが取れます。録画装置(NVR・DVR)は複数方式のカメラをまとめて接続できるため、混在構成でも問題ありません。
設置環境別のおすすめ方式と事例
現場ごとに最適な方式は変わります。代表的な設置環境と推奨方式は次のとおりです。
- 街灯のある月極駐車場:常夜灯や街灯の光があるためスターライトが最適。車上荒らしの際に車種・車体色を残せます。
- 明かりのない資材置き場・工場裏:光源がないためフルカラー(補助光)か赤外線。証拠に色が必要ならフルカラー、確実に映すことを優先するなら赤外線。建設現場・資材の盗難対策で有効です。
- 住宅の玄関・駐車スペース:門灯や街灯がある場合が多くスターライトが向きます。夜間の不審者の顔・服装をカラーで記録できます。
- 電源のない屋外(畑・遠隔地):ソーラー式の中に夜間カラー対応モデルがあります。電源工事が不要なソーラー防犯カメラを検討します。
どの環境でも、まずは夜間の明るさを実際に確認することが出発点です。判断が難しい場合は、現地調査に対応した業者に見てもらうと、方式・台数・画素数を含めた最適な提案を比較できます。
防犯カメラの業者探しは【簡単・無料・厳選優良業者】のEMEAO!
業者に相談する前の3つの確認ポイント
夜間カラーカメラの導入を業者に相談する前に、次の3点を整理しておくとスムーズです。
- ①夜間の明るさを実際に見る:設置予定場所に夜行って、街灯・常夜灯の有無と明るさを確認します。これで方式の候補が絞れます。
- ②「色が必要な場所」を洗い出す:出入口・駐車場など色情報が重要な場所と、映れば十分な場所を分けておきます。
- ③電源の有無と屋外/屋内を確認:電源が取れない場所はソーラー式、屋外は防水等級と、条件によって選ぶ機種が変わります。
この3点を業者に伝えれば、過不足のない方式・台数の構成を提案してもらえます。夜間対応の機種選定から工事・保守まで一括で相談したい場合は、下記のサービスが便利です。
夜間カラー対応カメラの選定・設置を業者に相談する
現地の夜間照度に合わせた方式選びから工事・保守まで一括対応。ococoroasobiなら月額定額で、保守サポートも含めた契約が可能です。
ococoroasobiに無料相談するよくある質問
夜間にカラーで撮影できる防犯カメラの種類は?
夜間もカラー撮影できるカメラは主に2種類です。1つは微弱な光を増幅する高感度センサーを積んだ「スターライトカメラ(低照度カメラ)」で、月明かりや街灯程度(約1LUX前後)の光があればカラーで撮影できます。もう1つは白色LEDを内蔵し、その光で被写体を照らす「フルカラーカメラ(補助光タイプ)」で、光がほとんどない場所でもカラー映像を残せます。完全な暗闇でも撮影したい場合は赤外線カメラになりますが、こちらは白黒映像です。
スターライトカメラと赤外線カメラの違いは何ですか?
撮影に必要な光と映像の色が違います。スターライトカメラは微弱な光を増幅してカラーで撮影する方式で、月明かり程度の明るさが必要です。赤外線カメラは人の目に見えない赤外線を照射して撮影する方式で、光が一切ない0LUXの暗闇でも撮影できますが映像は白黒になります。犯人の服や車の色を証拠として残したいならカラー方式、完全な暗闇での撮影を優先するなら赤外線方式が向いています。
真っ暗な場所でもカラーで撮影できますか?
光が全くない完全な暗闇では、スターライトカメラでもカラー撮影はできません。増幅する光そのものが存在しないためです。この場合は、白色LEDを常時点灯して被写体を照らす「フルカラーカメラ(補助光タイプ)」を使うか、赤外線カメラで白黒撮影するかの二択になります。街灯や常夜灯を1つ設置して環境の明るさを確保すれば、スターライトカメラでもカラー撮影が可能になります。
夜間カラー撮影に必要な明るさ(照度)はどれくらいですか?
スターライトカメラでカラー撮影するには、目安として約0.005〜1LUX程度の微弱な光が必要です。1LUXは満月の夜の明るさに近く、街灯や自動販売機の明かりがある場所ならほぼ満たせます。白色LED補助光を使うフルカラーカメラは環境照度がほぼ0でもカメラ自身の光で撮影できます。赤外線カメラは0LUXでも撮影できますが白黒になります。設置予定場所の夜間の明るさを確認してから方式を選んでください。
夜間カラーカメラは電気代が高くなりますか?
スターライトカメラや赤外線カメラの電気代は、標準的な機種で1台あたり月130円前後(年間約1,560円)が目安で、通常のカメラとほぼ変わりません。一方、白色LEDを夜間ずっと点灯するフルカラーカメラは、LEDの消費電力が加わるぶん電気代が上がり、機種によっては年間3,000円前後になる場合があります。台数が多い現場では、この差が無視できなくなるため方式選びの判断材料になります。
夜間にカラーで撮る意味・メリットは何ですか?
最大のメリットは、犯人の服の色や車のボディカラーといった「色情報」を記録できることです。白黒映像では「黒っぽい服」までしかわからず、人物や車両の特定が難しくなります。カラー映像なら「赤い上着」「白い軽自動車」まで判別でき、警察への情報提供や捜査の手がかりとして役立ちます。夜間こそ、証拠映像の質が事件解決を左右します。
