防犯カメラは空き巣に効果ある?警察統計と正しい設置法

防犯カメラは空き巣に効果ある?警察統計と正しい設置法

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「防犯カメラをつけていれば空き巣は来ない」——この思い込みが、最も危険な油断です。設置台数が少なく死角が残っていたり、目立たない場所に隠れるように付けていたりすると、せっかくのカメラが抑止力を発揮できません。

一方で、正しく設置されたカメラの効果は統計で裏付けられています。愛知県刈谷市では防犯カメラを設置した地区で、5年間で刑法犯認知件数が46.4%減少したと報告されています。半径50m以内では約20%、100m以内でも約10%の犯罪減少効果が確認されており、適切な設置が空き巣に与える抑止力は明らかです。

本記事では、警察庁の統計データをもとに防犯カメラの空き巣抑止効果を検証し、効果を最大化するための設置ポイントを解説します。

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空き巣の現状|警察庁のデータで確認

空き巣は「遠い話」ではありません。警察庁の統計によると、日本では住宅侵入盗(いわゆる空き巣を含む)が年間数万件のペースで発生しており、1日あたりに換算すると約50件以上が起きています。

空き巣犯が狙う時間帯と特徴

空き巣の犯行が最も多い時間帯は午前10時〜午後2時です。在宅率が下がる昼間の時間帯を狙う傾向があります。曜日では平日が多く、特に火曜〜木曜に集中しています。「昼間は安全」という思い込みは禁物です。

空き巣の多くは事前に下見を行い、防犯対策が甘い家を選んで犯行に及ぶことが知られています。防犯カメラや補助錠など「対策している家」だと見せることが、最初の侵入回避につながります。

侵入口の統計:窓52.9%・玄関22.0%

警察庁の調査では、住宅への侵入口として最も多いのが窓(52.9%)で、次いで玄関(22.0%)となっています。また、施錠されていない場所(無締まり)が侵入手口の約50%を占め、鍵をかけていないことが最大のリスクです。この統計は「どこにカメラを設置すべきか」を教えてくれる重要な指標になります。

侵入口割合対策ポイント
52.9%窓周辺・勝手口への防犯カメラ設置
玄関扉22.0%玄関正面の広角カメラ設置
その他の出入口25.1%勝手口・ガレージのカメラカバー

防犯カメラの空き巣抑止効果を統計で検証

「防犯カメラを見た犯罪者は別の場所へ移動するだけ」という犯罪転移論が以前は議論されていましたが、現在は防犯カメラがエリア全体の犯罪件数を下げることが複数のデータで示されています。

刈谷市の事例:5年で46.4%減

愛知県刈谷市では、地域への防犯カメラ設置プロジェクト実施後の5年間で刑法犯認知件数が46.4%減少しました。これはエリア全体の犯罪件数が半分近くになったことを意味します。カメラの存在が犯罪者の行動を抑制していることを示す顕著な事例です。

半径50m以内で約20%の犯罪減少

防犯カメラの設置地点から半径50m以内では約20%の犯罪減少効果が確認されています。100m以内でも約10%の減少効果があるとされており、1台のカメラが周囲に一定の影響を与えます。逆に言えば、カメラが1台しかなく死角が多い場合、カメラの「範囲外」が狙われやすくなります。

犯罪者が防犯カメラを嫌がる3つの理由

犯罪者の供述や調査研究から、防犯カメラが抑止力を持つ理由は主に3つあります。

  • 証拠が残る:顔・服装・行動が録画され、後で逮捕につながる
  • 心理的プレッシャー:「見られている」という意識が犯行を踏みとどまらせる
  • 時間がかかる:カメラを避けた行動が必要になり、侵入リスクと時間コストが上がる

ただし、これらの効果を発揮させるためにはカメラが見える位置に設置されていることが前提です。完全に隠れたカメラは証拠収集目的には有効ですが、抑止力としては機能しにくくなります。

防犯カメラによる空き巣抑止効果のイメージ

効果を最大化する設置の3原則

防犯カメラの抑止効果を引き出すには、設置位置・見せ方・カメラ性能の3つのポイントを押さえることが重要です。

原則①:死角をなくす——玄関・裏口・窓周辺を網羅

最初に確認すべきは「カメラの届かない場所がないか」です。玄関だけを映していても、裏口やガレージ周辺に死角があれば空き巣はそちらから侵入します。

特に注意が必要な場所は以下の通りです。

  • 勝手口・裏口:道路から見えにくく、侵入されやすい
  • ガレージや庭の裏側:隣家の壁や植栽で死角になりやすい
  • 窓の外側:窓からの侵入が最多(52.9%)のため必須

設置場所の詳しいガイドは防犯カメラの設置場所ガイドで解説しています。

原則②:カメラを「見せる」——抑止力を高める設置位置

証拠収集のためにカメラを隠す設置方法もありますが、空き巣対策ではカメラが目立つ位置に設置することが抑止力を高めます。道路から見えるか、来訪者の目線に入るかを意識してください。カメラの存在を知らせるステッカーや看板を併用することも有効です。

原則③:夜間・悪天候対応カメラを選ぶ

空き巣の多い時間帯は昼間ですが、夜間・早朝の被害事例も少なくありません。赤外線(IR)対応カメラや低照度対応(スターライト機能付き)カメラを選ぶことで、暗い環境でも鮮明な映像が記録できます。

屋外に設置する場合は雨・風・気温差に対応した防水・耐候性能(IP66以上が目安)も必須条件です。カメラ選びの詳細については防犯カメラの選び方をご覧ください。

空き巣が狙う家の特徴と防犯カメラの役割

防犯カメラは万能ではありません。カメラだけに頼るのではなく、空き巣が狙いやすい要因を把握して総合的な対策を取ることが重要です。

狙われやすい家の3つの特徴

  • 見通しが悪い:塀・木・カーポートで外からの視界が遮られている
  • 防犯対策の兆候がない:センサーライト・防犯ステッカー・カメラがない
  • 長時間の留守が外からわかる:郵便受けに新聞が溜まる・電灯がつかないなど

防犯カメラが変えられる要素・変えられない要素

防犯カメラで対応できること、カメラだけでは解決できないことを整理しておきましょう。

リスク要因防犯カメラの効果補完が必要な対策
侵入の心理的ハードル大きく上昇(✅)ステッカー・センサーライト併用
見通しの悪い死角補完できる(✅)複数台で死角をカバー
錠前の強度不足効果なし(❌)補助錠の追加・ガラスフィルム
無締まり(施錠忘れ)効果なし(❌)習慣づけ・自動施錠の導入

カメラは証拠を残し侵入の心理的ハードルを上げますが、鍵をかけないことや見通しの悪い植栽などの「物理的な弱点」はカメラだけでは解決できません。複合的な対策がベストです。一戸建てへの設置については一戸建ての防犯カメラ設置ガイドも参考にしてください。

「家の裏になってしまうガレージは死角が多く不安だったのですが、解消されました。」

— 防犯カメラ設置110番ご利用者(神奈川県男性)(相談室.co.jp)
一戸建て住宅の外観と防犯カメラ設置のイメージ

プロに依頼すべき理由と業者の選び方

防犯カメラは市販品をDIYで設置することも可能ですが、空き巣対策として本格的な効果を得るためには専門業者への依頼を強くお勧めします。その理由は「死角のない設置計画」を立てることが素人には難しいからです。

現地調査を行うプロの業者は、建物の構造・周辺環境・侵入リスクの高い箇所を把握したうえで最適な台数・設置位置を提案します。前述の口コミのように、ガレージ裏の死角が解消されたというケースは、プロによる現地確認があってこそ実現できます。

業者選びのポイントや設置費用については防犯カメラ設置業者おすすめ4選および防犯カメラ設置費用の相場をご確認ください。

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よくある質問

防犯カメラは空き巣への抑止効果がありますか?
はい、複数の実証データで効果が確認されています。愛知県刈谷市では防犯カメラ設置後5年で刑法犯認知件数が46.4%減少しました。設置エリアでは半径50m以内で約20%、100m以内でも約10%の犯罪減少効果が報告されています。ただし、設置位置や台数が不適切だと効果は大きく低下するため、死角をなくす設置計画が重要です。
一戸建てに何台のカメラを設置すれば空き巣対策になりますか?
一般的な一戸建てでは最低2台(玄関正面+裏口または駐車スペース)、理想は4台(玄関・裏口・駐車場・勝手口または庭側)が目安です。警察庁によると空き巣の侵入口は窓が52.9%、玄関が22%です。窓へのアクセス経路となる裏側や勝手口をカバーできる台数を確保することが大切です。
ダミーカメラでも空き巣への抑止効果はありますか?
短期的には一定の抑止効果がありますが、長期的には推奨できません。空き巣犯の中にはカメラの動作音・LEDの点滅・ケーブルの有無でダミーを見破る手口を知っている者もいます。万が一ダミーと見抜かれれば「実際の防犯対策は甘い」と判断され逆効果になる恐れがあります。また録画機能がないため、被害に遭った際に証拠が残りません。
防犯カメラはどこに設置すると最も効果的ですか?
最も効果的な設置箇所は①玄関(正面から侵入者を捉えられる位置)、②勝手口・裏口(最も多い侵入経路のひとつ)、③駐車場・ガレージ周辺(死角になりやすい場所)です。道路から確認できる位置にカメラを設置して「見えている」ことを意識させることも抑止力のひとつです。
赤外線(夜間対応)カメラは空き巣対策に必要ですか?
はい、推奨します。空き巣の犯行時間帯は午前10時〜午後2時が最多ですが、夜間・早朝の被害事例も少なくありません。赤外線(IR)対応カメラであれば暗い環境でも人物を識別できる映像が記録できます。屋外の玄関や勝手口は昼間でも薄暗いケースがあるため、夜間対応カメラを選んでおくと安心です。
業者に依頼する場合の費用はどのくらいかかりますか?
一戸建て向けの防犯カメラ設置費用の相場は、2〜4台設置で15〜40万円程度が目安です(カメラ本体+工事費+録画機器込み)。自治体の補助金を活用すれば費用を抑えられる場合もあります。費用を正確に把握するには複数業者から無料見積もりを取ることが重要です。EMEAO!では最大8社からの一括無料見積もりが可能です。

設置前に確認すべき3つのポイント

防犯カメラを設置する前に以下の3点を確認することで、設置後の後悔を防げます。

  1. 死角の洗い出し:建物の四方を歩いて、見えにくい場所・外から視線が届かない場所をリストアップする
  2. 夜間の照明確認:夜間に各設置予定箇所を確認し、赤外線カメラが必要かどうかを判断する
  3. 複数業者からの見積もり取得:設置台数・位置・費用を比較してから発注する(1社だけで即決しない)

空き巣は「入りやすい家」を選んで犯行を行います。カメラを正しく設置し、死角をなくすことが最大の防犯対策です。まず無料の一括見積もりから始めてみてください。