防犯カメラの台風・強風対策|落下を防ぐ固定と点検

防犯カメラの台風・強風対策|落下を防ぐ固定と点検

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台風の進路予報が出てからでも、防犯カメラの対策は間に合います。やることは、固定部のぐらつきの確認、ケーブル接合部の防水処理の確認、録画の保存の3つです。軒下や雨樋に付けたカメラが風で揺れているのを見て、落ちてこないか不安になっている方も多いはずです。カメラが受ける風の力は風速の2乗に比例するため、風速が2倍になると力は4倍になります。検索上位の5件は「しっかり固定する」「IP66以上を選ぶ」とは書いていても、どれだけの力がかかるのか、壊れたときに誰が費用を払うのかまでは示していませんでした。この記事では、風圧の試算、取付場所ごとの点検箇所、台風の前後にやることと、壊れたときの料金の目安を1つにまとめました。

台風の風が防犯カメラにかける力の試算

筒型(バレット型)のカメラは、同じ風速でもドーム型の約4.5倍の力を受けます。風が物を押す力は「空気の密度×風速の2乗×風を受ける面積×形による係数÷2」で計算できます。一般的な大きさのカメラ2種類で、風速ごとの力を当サイトで試算しました。

風速ごとにカメラが受ける力(kg重に換算・当サイト試算)筒型ドーム型10m/s0.140.0320m/s0.550.1230m/s1.240.2840m/s2.200.4950m/s3.440.77風速2倍 → 力は4倍前提は本文の表の注を参照
風速10〜50m/sで防犯カメラ1台が横から受ける風の力(kg重換算)。筒型は長さ25cm・直径9cm、ドーム型は風を受ける面積0.01㎡で当サイトが試算したもの
風速筒型カメラが受ける力ドーム型カメラが受ける力筒型を腕の長さ50cmの金具に付けた場合の根元の回す力
10m/s1.4N(約0.14kg重)0.3N(約0.03kg重)0.7N・m
20m/s5.4N(約0.55kg重)1.2N(約0.12kg重)2.7N・m
30m/s12.2N(約1.24kg重)2.7N(約0.28kg重)6.1N・m
40m/s21.6N(約2.20kg重)4.8N(約0.49kg重)10.8N・m
50m/s33.8N(約3.44kg重)7.5N(約0.77kg重)16.9N・m

当サイトの試算。力=0.5×空気の密度1.2kg/㎥×風速の2乗×風を受ける面積×係数。筒型は長さ25cm×直径9cm(0.0225㎡)を横から受けるとして係数1.0、ドーム型は風を受ける面積0.01㎡・係数0.5と置きました。根元の回す力は、筒型の力が壁から50cm離れた位置にかかるとして力×0.5mで計算しています。実際の力は機種の形・風向き・周りの建物で変わるため、傾向を比べるための目安です。

数字だけを見ると、風速40m/sでも筒型で約2.2kg重です。問題は1回の強さより、突風のたびに押されては戻る動きが何時間も続くことです。この揺れで固定ネジや雨樋のバンドが少しずつ緩み、向きがずれたり落下したりします。

もう1つの差が金具の腕の長さです。壁から離れた位置にカメラを付けるほど、根元のネジにかかる回す力は腕の長さに比例して大きくなります。壁から15cmの位置なら40m/sで3.2N・mですが、50cmの腕に付けると10.8N・mと約3.3倍です。庭のポールや長いアーム金具に付けたカメラは、壁に直接付けたカメラより根元の点検を優先してください。

取付場所別の落下リスクと点検箇所

落下しやすいのは、雨樋・ベランダの手すり・ポールのように、壁に穴を開けずに挟んで留める取付です。挟んで留める金具は、揺れが続くとバンドやクランプが滑って緩みます。自宅のカメラがどこに付いているかで、見るべき箇所が変わります。

取付場所風で起きやすいこと台風前に見る箇所
外壁に直付け(ビス留め)向きのずれ・ケーブル接合部への雨の吹き込みビスの浮き、壁の穴のまわりのコーキングの割れ
軒下・ひさしの下雨は当たりにくいが、横殴りの雨で接合部が濡れるケーブル接合部の防水テープ・防水ボックスの状態
雨樋にバンドで固定バンドの緩み、雨樋ごと揺れて外れるバンドの締め付け、雨樋の支持金具の外れ・割れ
ベランダの手すりにクランプで固定クランプの滑り、向きの大きなずれクランプのネジ、手すりとの間の滑り止め
ポール・長いアーム金具腕が長いほど根元に大きな力がかかる根元のボルト、ポールの傾き・基礎のぐらつき
ソーラーパネル一体型・電源なしのカメラパネルが風を受けて向きがずれるパネルの固定ネジ、パネルとカメラをつなぐケーブル

検索上位には、雨樋にバンドで付けたカメラが3年間・複数の台風で落ちなかったという個人の体験記もあります。雨樋への取付自体が危ないわけではなく、雨樋そのものの支持金具が傷んでいないかが分かれ目です。雨樋がたわんでいる、支持金具が外れている家では、カメラの重さと風の力が雨樋に加わります。取付場所の決め方は防犯カメラの設置場所、一戸建ての台数と配置は一軒家の防犯カメラで解説しています。

台風が来る前の点検チェックリスト

台風の前にやることは、地上から見える範囲の確認と、映像の保存です。高い場所の作業は台風の前でも危険なため、脚立に乗らずに確認できることから始めてください。

  1. 地上から固定部を見る — カメラを下から見上げ、傾き、金具のすき間、バンドのずれがないかを確かめます。スマートフォンのズームで撮って拡大すると見やすくなります
  2. 映像で向きを記録する — 録画機やスマートフォンのアプリで今の画面を保存しておきます。台風のあと、向きがずれたかどうかを比べられます
  3. ケーブル接合部の防水処理を確かめる — 防犯カメラメーカーのi-PROの解説は、本体がIP66以上でもケーブルとの接合部やオプション部品が同じ防水性能を持たない場合があり、防水テープなどで保護する処理が必要だと説明しています。テープがはがれている、接合部がむき出しで垂れ下がっている場合は業者に相談してください
  4. 周りの飛びそうな物を片付ける — 植木鉢や物干し竿がカメラに当たると、レンズカバーが割れることがあります
  5. 残したい映像を書き出す — 停電や浸水で録画機が止まると、その前の映像を取り出せなくなることがあります。必要な映像はUSBメモリなどに保存しておきます
  6. 録画機を床に置いていないか確かめる — 浸水のおそれがある地域では、録画機を棚の上など高い位置に移します

ぐらつきを見つけても、台風の直前に自分で屋根やはしごに上がるのはやめてください。工事料金を公開している防犯カメラ販売工事センターの料金表は、高さ3m以上で高所作業料金、5m以上で高所作業車料金がかかる場合があるとしています。業者でも追加の人員や車両を用意する高さだということです。自分で取付をするときの注意点は防犯カメラを自分で設置する方法にまとめています。

台風が過ぎたあとの確認手順

台風のあとは、映像の確認から始めて、外に出るのは風が収まってからにします。次の順番で確かめると、業者に何を頼めばよいかがはっきりします。

  1. 録画機・アプリで全台の映像を見る — 台風の前に保存した画面と比べ、向きのずれがないかを確かめます
  2. 録画が途切れていないか見る — 無停電電源装置(UPS)がなければ、停電した時間帯の録画は抜けています。停電から復旧したあと、録画が再開しているかを確認してください
  3. レンズの汚れと曇りを見る — 雨粒や泥で映像がぼやけている場合は、レンズカバーを柔らかい布で拭きます
  4. 地上から固定部と配線を見る — 金具の曲がり、ケーブルの垂れ下がりや切れがないかを確かめます

ケーブルが切れて垂れている、カメラが落ちかけている場合は、触らずに業者を呼んでください。電源につながる配線を直す作業は、電気工事士法第3条第2項で、電気工事士の資格を持つ人でなければ従事してはならないとされています(e-Gov法令検索)。映らなくなったカメラを自分で切り分ける手順は防犯カメラが映らない原因と対処法で解説しています。

台風で壊れたときの修理費用の相場と保証の扱い

台風による破損は、工事の保証期間内でも有償になるのが一般的です。防犯カメラ販売工事センターは、自社で工事した案件に工事完了日から3年間の保証を付けていますが、火災・落雷・地震などの天災や自然現象による破損と、停電など設置環境への外部からの影響による不具合は、保証期間内でも有償と明記しています。

壊れ方ごとの費用の目安を、同社の公開料金表から整理しました。

台風後の状態頼む作業費用の目安(税込)
向きがずれた・レンズが汚れた(2台)点検・清掃・角度の調整(スポット保守)基本料金22,000円+機器1台ごとに3,300円=28,600円
カメラ1台が壊れた(配線は無事)カメラの交換(配線は流用)工事費22,000円〜+カメラ代
配線が切れた(1台分・10m以内)カメラの取付と配線をやり直す戸建・アパート35,200円/マンション・ビル38,280円+機材代
電源の配線も傷んだ電源工事15,000円〜
高さ3m以上・5m以上の場所高所作業・高所作業車別途かかる場合あり(見積もり)

出典:防犯カメラ販売工事センター(東京近郊)の工事料金表、保守メンテナンス料金、リプレイス料金(2026年9月27日に当サイトが取得)。2台の点検は基本料金と機器2台分から当サイトが計算。工事料金はいずれも機材費別です。同社は戸建・アパートの新規受付を2026年9月27日時点で一時停止しています。追加オプションだけを単独で頼む場合は、別途出張費20,000円(同社の対応エリア内)がかかります。

2台の向きの調整なら3万円弱で済みますが、配線からやり直すと1台で35,200〜38,280円に機材代が加わります。台風の前にぐらつきを直しておく費用のほうが、落ちたあとに付け直す費用より安く済むことが多い理由です。壊れた箇所ごとの修理費と、保証が効かない4つの条件は防犯カメラの修理費用相場で詳しく解説しています。台風による損害を保険で補えるかは、加入している火災保険の保険会社に確認してください。

台風に強いカメラと取付の選び方

台風が多い地域では、IP66以上の本体・ドーム型・壁への直付けの3点を優先してください。i-PROは、屋外のカメラはIP66以上が望ましく、ひさしの下など雨風が直接当たりにくい場所ならIP55でも対応できる場合がある、一時的に水没するおそれがある場所ではIP67・IP68が必要だと説明しています。

  • 防水性能はIP66以上 — 2桁目の「6」は、あらゆる方向からの強い噴流水に対して保護されている等級です。i-PROは開発時に、毎分100リットルの水流をあらゆる方向から3分間当てる基準を超える試験をしていると説明しています
  • 形はドーム型を検討する — 上の試算では、同じ風速で筒型が受ける力はドーム型の約4.5倍でした
  • 金具の腕は短く — 壁から離して付けるほど根元のネジに大きな力がかかります。見たい範囲が映るなら、壁に近い位置に付けるほうが風に強くなります
  • 海に近い地域は塩害対策の仕様を選ぶ — i-PROは、海風による塩害に注意が必要な沿岸部には、耐重塩害仕様のカメラと取付金具を勧めています
  • 耐風の性能と揺れの補正を確認する — i-PROは、台風時の強風に備えて、耐風速性能と振動による映像の揺れを補正する機能の有無を確認するよう勧めています

電源工事のいらないソーラー式のカメラは、パネルが風を受けやすい点に注意してください。選び方はソーラー防犯カメラで比べています。長く使ったカメラは金具やパッキンも劣化しているため、交換の目安は防犯カメラの寿命と交換時期も確認してください。

取付の見直し・交換の相談先

最初の連絡先は、カメラを付けた施工業者です。取付の状態を一番よく知っているのは施工した業者で、再固定や点検の相談もしやすいからです。施工業者と連絡がつかない、台風で壊れたカメラをこの機会に付け替えたい、という場合は次の窓口を使ってください。

自宅のカメラを付け直すなら防犯カメラ設置110番

一戸建てや自宅の駐車場のカメラが台風で傾いた・壊れた方、雨樋や手すりに付けたカメラを壁への直付けに替えたい方に向いています。防犯カメラ設置110番は電話が24時間365日つながり、現地調査と見積もりは無料です。見積もりを見て依頼しないと決めても、キャンセル料はかかりません。付け直しで済むか交換が必要かを、実物を見てもらってから判断できます。運営は東証グロース上場のシェアリングテクノロジー(証券コード3989)です。

料金はカメラ1台と録画機・設置工事込みのベーシックプランが税込55,000円からで、2台目以降は1台税込31,800円からです。

店舗・事務所で複数台を付け直すならEMEAO!

法人や個人事業主として、店舗・事務所・賃貸物件・駐車場で4台以上のカメラを使っていて、台風の被害をきっかけに取付の見直しや全体の更新を比べたい方に向いています。高所作業の有無で費用が大きく変わるため、同じ条件で複数の業者に見積もりを出してもらう価値があります。EMEAO!に被害の状況と台数を伝えると、専任のコンシェルジュが条件に合う業者を最大8社まで無料で紹介します。対象は法人・個人事業主です。

EMEAO!のテキストリンクはこちら:最大8社から一括お見積り【防犯カメラ】

複数の見積もりを比べるときの注意点は防犯カメラ見積もりのコツと注意点、工事費の項目ごとの内訳は防犯カメラの工事費相場にまとめています。

よくある質問

台風で防犯カメラが壊れたら、工事の保証で直せますか?
多くの場合は有償です。東京近郊の防犯カメラ専門店は、工事完了日から3年間の保証を付けたうえで、火災・落雷・地震などの天災や自然現象による破損と、停電など設置環境への外部からの影響による不具合を、保証期間内でも有償と定めています。台風による破損はこの天災・自然現象に当たると考えて、保証書の対象外の条件を確認してください。
屋外用の防犯カメラなら、台風の雨でも壊れませんか?
カメラ本体がIP66以上なら、あらゆる方向からの強い噴流水に耐える設計です。ただし防犯カメラメーカーのi-PROは、本体がIP66以上でもケーブルとの接合部や取付に使うオプション部品が同じ防水性能を持たない場合があると説明しています。雨で壊れるのは本体より接合部のことが多いため、接合部の防水処理も確認してください。
台風の前にカメラを取り外したほうがいいですか?
しっかり固定されていれば取り外す必要はありません。台風の最中の映像は、飛来物による被害や不審者の確認に使えます。固定部にぐらつきがある、雨樋に付けたバンドが緩んでいるなど不安がある場合は、台風の前に業者に再固定を頼むほうが安全です。高さ3m以上の場所で自分で作業するのは避けてください。
台風のあと映像がぼやけているのは故障ですか?
故障ではないことが多いです。レンズカバーに付いた雨粒や泥、カバー内側の曇り、強風による向きのずれで映像がぼやけます。まず録画機やスマートフォンで映像を確認し、レンズカバーを柔らかい布で拭いてください。拭いても直らない、一部の時間帯の録画が抜けている場合は、施工業者に点検を依頼してください。

次の台風までに済ませたい3つの確認

防犯カメラの台風対策は、壊れてから直すより、壊れる前に固定を見直すほうが安く済みます。次の台風シーズンまでに、次の3点を確かめてください。

  1. 取付の方法と金具の腕の長さ — 雨樋・手すり・ポールに挟んで留めたカメラや、壁から離れた位置のカメラは、根元の緩みを優先して点検します
  2. ケーブル接合部の防水処理 — 本体がIP66以上でも、接合部の処理が傷んでいれば雨水が入ります
  3. 工事の保証書の対象外の条件 — 天災・停電による破損は保証期間内でも有償になることが多いため、付け直しの費用を先に把握しておきます。自宅なら防犯カメラ設置110番に相談する(24時間受付・現地調査無料)から点検や付け直しの見積もりを依頼できます

業者ごとの対応範囲や料金の違いは防犯カメラ設置業者おすすめランキングで比較しています。